2024年6月3日月曜日

シティサイクルに105のクランクを付ける


背景

以前105のディレーラを付けた自転車のチェーンリング(クランクのギア)を観察すると軸がぶれていたので、ディレーラと同様にクランクも105にしてみました。
部品と工具と工程を記事に残します。

使ったもの

部品

工具
元から付いているカップアンドコーンかスクエアタイプのクランクBBを外すのは、下記の記事を参考にして工具を揃えてください。

シティサイクルのボトムブランケットを交換

上記の記事のトルクレンチと組み合わせてホローテック2のBBを取り付ける工具をこの記事では紹介します。

工程

マウンテンバイクのディレーラの説明書を参考にしつつクランクにチェーンリングを取り付けます。

クランクボルトはシングル用なら汎用の丸いのでもFC-R7000専用形状のでも良いです。
下の写真は汎用の丸いナットのクランクボルトで締めた様子です。


説明書によると締め付けトルクは8~10NMです。


FC-R7000用に型どられたナットも試します。


このナットはクランクの内側からネジを回します。


付きました。
遠目に見るとそれなりに一体感はあります。


近づいて見るとクランクよりもナットが1mmほど出っ張っています。
Wolf Toothのシングルクランクの厚みがナットの想定より厚いようです。
使用には問題ないと思うので、これを使います。


今回のクランクは160mmを使いたかったのでFC-R7000の新品を購入しました。
165mm以上で良いなら、BB幅が長いマウンテンバイク用のクランクの購入をおすすめします。


ホローテック2のクランクとBBを取り付けるために、フレームから既存のクランクとBBを取り外します。



今回取り付けるBBです。
2.5mmのスペーサが3枚付属しています。


ホローテック2の取り付け工具にアダプタを取り付けて回します。


フレームのBB幅は約70mm、チェーンカバーの保持具の厚みは約1mmです。


説明書によると、2.5mm厚のスペーサを挟んで合計で75.5mm幅にする仕様です。


説明書に従うならフレームとチェーンカバー合計で71mmなのでスペーサを2枚入れたら良さそうですが、2枚入れるとロードレーサーのホローテック2だと飛び出しの長さが心配になるので、今回は説明を無視してスペーサ1枚にします。
グリスを塗ってBBに嵌めて右側を締めます。





説明書によると締め付けトルクは30~50NMです。


反対側はスペーサ無しで締めます。


スペーサ1枚ならホローテッククランクの棒がの出っ張りが許せる長さになります。


スペーサ2枚だと心配になる出っ張りの長さになります。
そのため、今回はスペーサ1枚にしました。


なお、スペーサ無しでBBを固定すると、内部の出っ張っている部分が割れます。
スペーサが1枚でも割れているかもしれませんが、無いよりは良いと思うので1枚のまま推めます。
(どちらにせよ割れるならスペーサ無しにしてクランクの出っ張り長さを稼ぐ方が良い気もしますが、今回はこれで進みます。)


スペーサを1枚抜いていますが、クランクのロックピンが穴の位置と合わないため入りません。
(スペーサが無いと入ります。)
これはボルトが緩んでしまった場合にクランクの外れを防ぐ樹脂製の爪なので、ボルトが閉まっていれば問題ないとして入らないまま先に進みます。


クランクの表と裏のボルトを交互に締めます。


説明書によると締め付けトルクは12~14NMです。


蓋をします。


蓋は専用工具で回します。


チェーンをクランクボルトに取り付ける際は、厚い歯に隙間が大きいリンクが来るように取り付けます。


ペダルを付けたら完成です。


余談: イタリア車用70mm幅ロードレーサー用BBはネジ形状が異なる

今回取り付ける対象のフレームが70mm幅だったのでロードレーサー用の70mm幅BBを買ってみましたが、ネジ形状と向きが異なり付きませんでした。




目視で逆ネジでないと分かったので、amazonで返品しました。
70mm幅BC1.37規格のロードレーサー用BBが欲しいです。

おわり

スペーサを挟まずBBを取り付けたら内部が割れたり、スペーサを1枚挟むとクランクのロックピンが入らなかったり、ロード用70mmのBBを買ったらネジの規格が違って入らなかったりしましたが、何とかFC-R7000をシティサイクルに付けれました。
チェーンリングの軸ぶれを解消しつつ上位品を付けれて良かったです。

参考

ナローワイドチェーンリングの存在を知った記事です。
【WOLFTOOTH】ナローワイドチェーンリングで105クランクをシングル化⁈

160mmのクランクに興味を持つきっかけになった記事です。
ご納車時にクランク長の適正化をご提案致しました。

シティサイクルにはマウンテンバイク用のBBが良さそうだと思った記事です。
ママチャリにホローテックBBをポン付け(ハンガ70mm)

一部手順を参考にしたサイクルベースあさひの記事です。
ホローテック2の着脱方法 - サイクルベースあさひ

シマノの説明書です。
MTB ディーラーマニュアル

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