背景
FreeCADとは3Dモデルを作れるソフトウェアです。elecrowとは中国にある基板作成などを行う会社です。
elecrowは基板作成・実装の他に3Dプリントやアクリル板のレーザーカットも発注できます。
FreeCADを使ってレーザーカットの発注に必要なDXFファイルを作成し、アクリル板のレーザーカットを発注してみました。
ファイルの作り方や出来たものの仕上がりについて、備忘録を兼ねて共有します。
使ったもの
FreeCAD下記のサイトからダウンロード・インストールできます。
FreeCAD Select your platform
バージョン0.18.3を使いました。
FreeCADでDXFファイルを作る
FreeCADでの設計方法はこの記事では紹介しません。使い方については有志の方が作られているチュートリアルが参考になると思います。
今回はSketcherで作成した、50x90mmの板をXDF形式で出力します。
コンボビュー(FreeCADの画面左側のメニュー)から、出力したいスケッチをクリックして選択しておきます。
スケッチを選択した状態で、ファイル -> エクスポートを選択します。
エクスポートの画面が開いたら、
1. 出力先のディレクトリを選択
2. ファイルの種類としてXDFを選択
3. ファイル名を入力
します。
自分が選んだときは、DXFはファイル形式一覧の上の方にありました。
ファイル名を入力すると右下のボタンが「保存」に変わるので、保存するディレクトリを選択肢ていて、ファイルの種類がDXFになっていれば、保存を押してエクスポートしてください。
出力されたDXFファイルをzipで固めてelecrowの注文に利用します。
WindowsかUbuntuならファイルエクスプローラーで右クリックすれば圧縮のオプションがあると思うので、その機能を利用して圧縮できると思います。
このzipファイルを注文時にアップロードします。
DXFファイルを確認する
FreeCADはDXFファイルを開けるので、エクスポートしたファイルに期待する形状が含まれているか確認可能です。ファイル -> 開く でメニューを出し、出力したDXFファイルを選べば開けます。
期待する平面の図形が出力されていました。
elecrowに発注する
先ほど作ったzipファイルをelecrowのアクリル板切断注文画面からアップロードして注文します。5pcs- Acrylic Laser Cutting Service
下記の設定で注文しました。
大きさ: 10cm x 10cm 2mm厚
色: 透明(Transparent)
納期: 3-5日
上記の設定だと5枚で$5.8ですが、送料がかかります。
配送業者としてOCSを選択すると$13で2日くらいで届けてくれます。
ネジ切りをしてくれると発注ページにあるので、メールでのやりとりで4箇所にM3のネジ切りを見積もってもらったところ、1枚あたり$4かかるということでした。
思っていたより高い工費だったので、ネジ切りの依頼は今回は見送りました。
届いたものを確認する
配送業者としてOCSを選択した場合、1週間くらい待つと、アクリル板が届きます。保護フィルムが貼られているので剥がします。
注文した形になっていました。
直径2.4mm(半径1.2mm)を指定した穴は約2.55mmでした。
内径は0.15mmくらい大きくなるようです。
まとめ
FreeCADからDXFfファイルを出力して、elecrowにアクリル板の加工を依頼できました。10x10cm 2mm厚なら5枚$5で作ってくれるので、注文する基板の底板が欲しいときなどに勝手が良さそうです。
変更履歴
2021.03.14DXFファイルの確認方法を追加しました。
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