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2019年9月21日土曜日

FreeCADからDXFファイルを出力してelecrowのアクリル板切断サービスを利用してみた


背景

FreeCADとは3Dモデルを作れるソフトウェアです。
elecrowとは中国にある基板作成などを行う会社です。

elecrowは基板作成実装の他に3Dプリントアクリル板のレーザーカットも発注できます。
FreeCADを使ってレーザーカットの発注に必要なDXFファイルを作成し、アクリル板のレーザーカットを発注してみました。

ファイルの作り方や出来たものの仕上がりについて、備忘録を兼ねて共有します。

使ったもの

FreeCAD
下記のサイトからダウンロード・インストールできます。
FreeCAD Select your platform
バージョン0.18.3を使いました。

FreeCADでDXFファイルを作る

FreeCADでの設計方法はこの記事では紹介しません。
使い方については有志の方が作られているチュートリアルが参考になると思います。

今回はSketcherで作成した、50x90mmの板をXDF形式で出力します。


コンボビュー(FreeCADの画面左側のメニュー)から、出力したいスケッチをクリックして選択しておきます。


スケッチを選択した状態で、ファイル -> エクスポートを選択します。


エクスポートの画面が開いたら、
1. 出力先のディレクトリを選択
2. ファイルの種類としてXDFを選択
3. ファイル名を入力
します。


自分が選んだときは、DXFはファイル形式一覧の上の方にありました。


ファイル名を入力すると右下のボタンが「保存」に変わるので、保存するディレクトリを選択肢ていて、ファイルの種類がDXFになっていれば、保存を押してエクスポートしてください。


出力されたDXFファイルをzipで固めてelecrowの注文に利用します。
WindowsかUbuntuならファイルエクスプローラーで右クリックすれば圧縮のオプションがあると思うので、その機能を利用して圧縮できると思います。


このzipファイルを注文時にアップロードします。


DXFファイルを確認する

FreeCADはDXFファイルを開けるので、エクスポートしたファイルに期待する形状が含まれているか確認可能です。
ファイル -> 開く でメニューを出し、出力したDXFファイルを選べば開けます。


期待する平面の図形が出力されていました。


elecrowに発注する

先ほど作ったzipファイルをelecrowのアクリル板切断注文画面からアップロードして注文します。

5pcs- Acrylic Laser Cutting Service

下記の設定で注文しました。

大きさ: 10cm x 10cm 2mm厚
色: 透明(Transparent)
納期: 3-5日


上記の設定だと5枚で$5.8ですが、送料がかかります。
配送業者としてOCSを選択すると$13で2日くらいで届けてくれます。

ネジ切りをしてくれると発注ページにあるので、メールでのやりとりで4箇所にM3のネジ切りを見積もってもらったところ、1枚あたり$4かかるということでした。
思っていたより高い工費だったので、ネジ切りの依頼は今回は見送りました。

届いたものを確認する

配送業者としてOCSを選択した場合、1週間くらい待つと、アクリル板が届きます。


保護フィルムが貼られているので剥がします。


注文した形になっていました。


直径2.4mm(半径1.2mm)を指定した穴は約2.55mmでした。
内径は0.15mmくらい大きくなるようです。


まとめ

FreeCADからDXFfファイルを出力して、elecrowにアクリル板の加工を依頼できました。
10x10cm 2mm厚なら5枚$5で作ってくれるので、注文する基板の底板が欲しいときなどに勝手が良さそうです。

変更履歴

2021.03.14
DXFファイルの確認方法を追加しました。

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