背景
I2Cバスに接続する装置が多くなると通信不良を起こすことがあったのでI2Cリピータ ICを試したところ通信が安定しました。その回路を使いやすいように基板に載せてGroveのコネクタを付けて製品にしました。
スイッチサイエンスで近日販売予定です。
概要と使い方を説明します。
I2CリピータPCA9617Aの概要
動作電圧: 2.2~5.5V
最高周波数: 1MHz
3.3Vでも5Vでも動作可能です。
データシートはこちらです。
PCA9617A(PDF)
秋月電子で買えるPCA9514ADを使って効果を確認しましたが、今回採用したPCA9617Aの方が動作電圧が広く、対応可能周波数も高く、(digikeyでの)価格も安かったので、こちらにしました。
外観と回路の説明
下記の部品を載せた基板を透明の熱収縮チューブで覆っています。
- PCA9671A
- 0.1ufコンデンサ
- Groveコネクタ x2
- 抵抗10kΩ x5
回路図はこちらです。
設計データと回路図をgithubに上げています。
asukiaaa/grove-PCA9617A
回路図(PDF)
プルアップ抵抗は標準で有効にしており、I2Cの通信線を電源と同じ電位にしています。
不要な場合はジャンパの接続をカッターなどで切断してください。
使い方: Groveケーブルを接続
Groveケーブルを繋いで使います。「I2C親機-短いケーブル-I2Cリピータ-長いケーブル」の順に繋ぐと、親機側の信号を良好に保てて良いです。
Grove互換のシールドケーブルも販売しているので、良ければこちらもご利用ください。
Grove互換シールドケーブル 4m
おわり
Groveケーブルと組み合わせて使えるI2Cリピータ、良かったらご利用ください。スイッチサイエンスで近日販売予定です。
参考
PCA9617A(PDF)asukiaaa/grove-PCA9617A
回路図(PDF)
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