背景
ThinkPad X390のOSを書き換えようとしたところ標準のBIOSの設定ではUSBからOS書き換えプログラムを起動できなかったため、設定を変更しました。変更方法の把握に時間を取られたので、備忘録を兼ねて記事を残します。
使ったもの
- ThinkPad X390
- 起動可能なプログラムを書き込んだUSBメモリ
VentoyでUSB起動の仕組みを書き込み、Windows10のisoを配置して呼び出せるようにしたUSBメモリを利用しました。
Windowsを利用している場合はWindowsが提供しているBoot USB作成プログラムでWindowsをインストール可能なUSBメモリを作れると思います。
Secure bootを無効化
Secure bootが有効だとUSBからOSを起動できないので無効化します。pc起動時にエンターを連打して起動メニューを表示します。
初回起動時は受け付けてくれない事が多いですが、再起動時はエンター連打でメニューを開けることが多いです。
F1を押してBIOS設定画面を出します。
下記の手順でSecure bootを無効化します
Security -> Secure bootを選択
Secure Boot Configuration画面のSecure bootをoffに設定
offにする前
offにした後
F10を押して設定を保存しつつ再起動します。
これでSecure bootを無効化できました。
USBからOSを起動
Secure bootを解除したらUSBから起動可能なので、OSセットアッププログラムをUSBから起動します。まず、起動可能にしたUSBをPCに接続します。
pc起動時にエンターを連打して起動メニューを表示します。
初回起動時は受け付けてくれない事が多いですが、再起動時はエンター連打でメニューを開けることが多いです。
F12を押して起動元設定画面を出します。
Boot MenuからUSB HDDを選びます。
BIOSの設定が合っていればUSBから起動します。
Ventoyで起動可能にしてWindows10のisoを入れたUSBが起動しました。
この画面でWindows10を選ぶと、それの初期化処理が進みます。
効果があるか不明だが、USBから起動できない場合は変更すると効果があるかもしれない項目
OS書き換え後の検証では本記事の前半で紹介した「Secure boot」の無効化のみでUSBから起動可能になったのですが、OS書き換え前はBIOSが古かったからなのか「Secure boot」無効化のみではUSBから起動できなかった気がしています。Kernel DMA Protectionというのが有効でUSBから起動できなかった気がするのですが、色々設定を変えていたらいつの間にか無効になっていました。
OS書き換え前の同じ型のPCがもう1台あれば検証できるのですが、無いためそれは叶わないので、効果があった気がする設定を念の為残します。
効果があれば、コメントなどで教えていただけると嬉しいです。
OS最適化を無効化
Restart -> Load Setup Defaults -> OS Optimized Defaults -> OFFにする標準は「ON」です。
Thunderbolt3のSecurity Levelを下げる
Config -> Thunderolt3 -> Security Level -> No Security にする。標準は「Security Connect」です。
Bootモードを緩くする
Startup -> UEFI/Legacy Boot -> Bothを選択標準は「UEIF Only」です。
おわり
「Kernel DMA Protection」という再現できない謎設定でUSBから起動できなくて時間をとられた気がするのですが、一度USBから起動可能になったら「Secure boot」の無効化だけで「UEIF」モードでもUSBから起動可能になりました。参考にしたサイト
How to disable Secure Boot and how to enable Legacy Boot. Thinkstation P410 | youtubeX390 Yoga: How to disable Kernel DMA
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