手間取ったので情報を共有します。
使ったもの
raspberry pi
今回の動作確認は3で行いました。raspbianとleiningenのバージョンが古くなければ同じ動作をすると思います。
raspbian
2017.1.11にリリースされたものを使っています。leiningen
バージョン2.7.1を利用しました。インストールされていない方は、こちらが参考になると思います。
raspberry piに最新のleiningenをインストールする方法
電子工作部品
ブレッドボード、LED、オスメスジャンパワイヤ、抵抗、スイッチを使いました。プロジェクトの作成
今回は、~/programsにraspi-testというプロジェクトを作り、そのプロジェクトでgpioの制御を行います。cd ~/programs/ lein new raspi-test
project.cljの設定
下記のライブラリをdependenciesに追加して利用可能にします。
- clj-gpio: gpioの制御に利用
- at-at: 時間に応じて何かをするような処理の定義に利用
[clj-gpio "0.2.0"] [overtone/at-at "1.2.0"]
~/programs/raspi-test/src/raspi_test/core.cljをmainファイルとして実行できるようにします。
:main raspi-test.core
編集を終えるとこうなりました。
~/programs/raspi-test/project.clj
(defproject raspi-test "1.0.0-SNAPSHOT" :description "FIXME: write description" :dependencies [[org.clojure/clojure "1.8.0"] [clj-gpio "0.2.0"] [overtone/at-at "1.2.0"]] :main raspi-test.core)
下記のコマンドを実行すれば、プロジェクト作成時のサンプルプログラム(多分「Hello, World!」の出力)が実行されます。
cd ~/programs/raspi-test lein run
サンプルプログラムが実行できれば、project.cljの変更を期待通りにできたと思います。
gpio制御プログラムの作成
下記のようなプログラムを作成しました。ザックリと説明します。
~/programs/raspi-test/src/raspi_test/core.clj
(ns raspi-test.core (:require [gpio.core :as gpio] [overtone.at-at :as at-at])) (def at-at-pool (at-at/mk-pool)) (def button-port (gpio/open-port 22)) (def led1-port (gpio/open-port 23)) (def led2-port (gpio/open-port 24)) (defn close-ports [] (prn :close-ports) (gpio/close! button-port) (gpio/close! led1-port) (gpio/close! led2-port)) (defn toggle-led [] (let [button-value (gpio/read-value button-port)] (prn :button-value button-value) (if (= :high button-value) (gpio/toggle! led1-port) (gpio/toggle! led2-port)))) (defn -main [& args] (.addShutdownHook (Runtime/getRuntime) (Thread. close-ports)) (prn :start) (gpio/set-direction! led1-port :out) (gpio/set-direction! led2-port :out) (gpio/write-value! led1-port :high) (gpio/write-value! led2-port :low) (at-at/every 1000 toggle-led at-at-pool))
gpioは22をスイッチの入力、23と24をLEDの出力に利用しています。
gpioを閉じずにプログラムを終えるとgpioピンがbusy状態となり利用しにくくなるので、-mainのRuntimeのshutdownHookとしてgpioを閉じる処理を記述しています。
ちなみに、gpioがbusyになり、操作できなくなった場合
下記のコマンドでgpioピンを開放できます。
22番ピンを開放したい場合(状況によってsudoが必要なこともあります)
echo 22 > /sys/class/gpio/unexport
回路の作成
gpioのピンにスイッチ、LED、抵抗を繋ぎます。
GPIO22 -> 抵抗 -> 3.3V
GPIO22 -> スイッチ -> GND
GPIO23 -> LED(赤) -> 抵抗 -> GND
GPIO24 -> LED (緑)-> 抵抗 -> GND
プログラムの実行
下記のコマンドでプログラムを実行できます。cd ~/programs/raspi-test lein run
ボタンを押していなかったら23番ピンに接続した赤のLEDが点滅します。
ボタンを押すと24番ピンに接続した緑のLEDが点滅します。
共有する情報は以上です。
2 件のコメント :
参考にさせていただきました!ありがとうございます。
作業中にエラーが発生しましたので、対処法をここに書かせてください。
raspi-testを初めてlein runした時に、
Unrecognized VM option 'UseCGroupMemoryLimitForHeap'
Error: Could not create the Java Virtual Machine.
Error: A fatal exception has occurred. Program will exit.
というエラーが出まして、なんだろう?と調べましたら
原因はleiningen (というよりJavaのVersion)でした。
対処法は、本家のFAQにありました。
https://github.com/technomancy/leiningen/blob/master/doc/FAQ.md
コンテナは使っていないので、セキュリティの問題はないだろうとおもい、
:jvm-opts ^:replace
オプションを project.clj につけることで回避できました(^^)
ちなみに私のラズパイはRaspbian GNU/Linux 8.0 (jessie)です。
自己解決されたようで良かったです。
自分の環境ではその問題は発生しませんでしたが、情報共有ありがとうございます。
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