サイズ調整に戸惑ったので、メモを共有します。
全体像
この順に説明します。- 使ったもの
- 画像から部品データを作成
- 部品を配置
使ったもの
- KiCad 4.0.2
- 基盤データ(kicad_pcb)が作られているプロジェクト
- 背景が透明のロゴ画像
今回利用したのは下記のニャンパス株式会社のロゴです。
色の付いているところがシルクになるので、不要な部分は透明にしておく必要があります。
ロゴ画像から部品データを作成
画像の読み込み
KiCadのトップメニューの「a」が表示されているボタンを押して「Bitmap to Component Converter」を起動します。Converterが開いたら「Load Bitmap」でロゴ画像を読み込みます。
bitmapと書かれていますが、pngもgifも読み込めました。
ロゴが読み込めたらConverterメニューの右上にあるResolutionに部品になった時のサイズが表示されます。
サイズの変更
表示の細かさ(DPIの値)を変えると、作られる部品のサイズを変えられます。デフォルトで設定された72DPIだと幅が80mm位でした。
10mm位で収まって欲しかったので500DPIに変更したところ、幅が11mm位になりました。
良さそうなサイズになったら、部品の出力に移ります。
自分の場合「ロゴを基盤に設置してサイズを変更」というのを何度か繰り返しました。
そのため、部品を出力した後もBitmap to Component Converterは開いたままにしておくと、繰り返しの手間を減ります。
部品の出力
Exportをクリックします。Exportするkicad_modは「.pretty」の拡張子が付いたディレクトリに保存する必要があります。
今回は「logos.pretty」というディレクトリをプロジェクトのディレクトリの中に作成し、その中に「nyampass_logo.kicad_mod」という名前で部品を出力しました。
[this project dir]/logos.pretty/nyampass_logo_11mm.kicad_mod
部品を出力できたら、基盤への配置に移ります。
基盤にロゴを配置
部品の読み込み
pcbの編集画面を開きます。[Preferences] -> [Footprint Libraries Wizard] を選択して、作成した部品の読み込み画面を開きます。
さっき作ったファイルを読み込むので、「File on my computer」を選んで次に進みます。
さっき作ったlogos.prettyディレクトリを選択します。
ディレクトリ選択画面はKiCadのライブラリディレクトリを選択しているので、自分の場合は選択肢の一番上にある「Home directory」から編集中のプロジェクトを探しています。
(個人的に、もっと操作性の良い選択画面になることを期待しています。)
確認画面が出てくるので、nextを選択します。
KiCadそのものに部品を読み込むか、このプロジェクトだけに部品を読み込むか聞かれます。
どちらでも部品を使えますが、プロジェクト間の依存を少なくしたいので普段自分は後者を選んでいます。
これで作成したロゴ部品が読み込まれたはずです。
部品の配置
pcb編集画面で部品の配置モードを選択します。pcbの部品を配置したい部分をクリックすると、フットプリント追加画面が表示されます。
部品を選択するために、List Allを選択します。
自分が作った部品名を入力すると表示が絞られます。
さっき作ったロゴを選択してOKをクリックします。
基板上に部品が表示されます。
想定より大きかったので、次の手順で小さいサイズのロゴを追加します。
サイズが違う部品の追加
先程より小さいロゴの追加を例にして、違うサイズの部品の追加方法を説明します。DPIを700にして、8.4mmの部品を作ります。
先程作ったロゴと同じディレクトリにExportします。
Exportできたら、新しく作った部品ファイルを読み込むためにKiCadを再起動します。
KiCadの再起動とは、KiCadの全てのウィンドウを閉じて、KiCadを立ち上げ直すことを指します。
再起動できたらpcb編集画面の部品の配置モードから部品を探すと、先程作成した部品が現れているはずです。
良い感じに収まりました。
基盤裏側へのロゴの配置
ロゴのフットプリントのプロパティ画面を開きます。ロゴにマウスカーソルを載せたまま「e」を入力するか、右クリックのメニュー選択で開けます。
プロパティを開けたら、Board SideをBackにしてOKをクリックするとロゴが背面表示になります。
表のシルクが緑で、裏のシルクが紫です。
切り替えた直後は期待通り表示されないことがあるので、その場合はズームをしたりF3を押したりして画面を更新してみてください。
説明は以上です。
「ここがよく分からなかった」など指摘をいただければ嬉しいです。
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