2025年10月19日日曜日

ubuntuでscreenkeyを使いキー操作を画面に出す


背景

ubuntu22.04でscreenkeyを使ってキー操作を画面に表示する方法を把握しました。
備忘録として設定方法を記事に残します。

screenkeyをインストール

下記コマンドでインストールできます。
sudo apt install screenkey

ubuntu22.04のaptコマンドだと1.5版をインストールできました。


重要: デスクトップにwaylandではなくx11でログイン

ubuntu22.04の標準のデスクトップはwayland環境なのですが、記事を書いている時点でscreenkeyはwaylandに非対応なため、waylandの前のx11を利用したデスクトップにログインが必要です。

ログインパスワード入力画面の右下の歯車マークで選べます。
Xorgと記されている方がx11、何も書かれてない方がwaylandです。


wayland非対応な件はgitlabに課題として2017年に報告されているのですが、記事を書いている時点も解決していません。
Missing support for wayland

screenkeyの起動と終了

screenkeyとコマンドを実行するか、アプリランチャーでscreenkeyを選ぶと実行できます。


起動後はデスクトップ右上部にアイコンが表示されます。
下記画像の最も左のマークがそれです。


マークをクリックすると操作一覧を表示できます。


Preferencesを押すと設定画面が表示され、Quitを押すと処理を終了できます。

表示場所を変える

通常の設定だと画面の下部に表示されますが、screen castなどで録画する際は録画対象の区画に表示されると嬉しいです。
表示場所指定機能を使えば、特定の場所への表示が可能です。

Preferencesを選び設定画面を出します。



PositionとしてFixedを選びます。


マウス操作で四角形を描画可能になるので、表示させたいところに四角を描きます。

キー操作を行うと描いた四角の部分に操作内容が表示されます。


場所を変えたい場合はPositionのResetを押してFixedを再び選ぶと四角を描き直せます。


マウス操作も表示可能

Show Mouseを有効にすれば、マウスのボタン操作を画面に表示できます。



情報表示領域の継続的な表示も可能

操作の有無で出たり消えたりするのが煩わしい場合は、Presistent windowを有効にすれば情報表示領域がずっと表示されます。



おわり

ubuntu22.04でのキー操作の画面表示をscreenkeyで実現できました。
waylandでは動かない罠に戸惑いましたが、x11に切り替えたら期待通り動いて良かったです。
操作解説のscreen castを行う場合に便利そうです。

参考

screenkeyの存在を把握したページです。
Ubuntu: show what keys are pressed in real-time

screenkeyがwaylandに対応していない問題を提起しているページです。
Missing support for wayland

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