2025年10月5日日曜日

FreeCADで開閉可能な丁番を作る


背景

FreeCADとは3Dモデルを設計できるCADソフトウェアです。
FreeCADで丁番を扱いたかったので調べて実現しました。
備忘録として手順と参考サイトを記事に残します。

参考にしたサイト

下記のサイトの手順が参考になりました。
FreeCAD 回転ジョイントの作成 - XSim

似たような内容でも異なる説明文や図示の解説があっても良いと思うので、学習がてら本記事を書きます。

使ったもの

FreeCAD 1.0.2

組み合わせたら丁番になる部品を作成

部品を2種類作りました。


棒が付いている方を以後「hinge_pillow」とします。


棒を通す穴が空いている方を「hinge_hall」とします。


上記2個の部品を開閉させます。

Assemblyで回転ジョイント

回転ジョイントを使って連結させると回転可能な軸を作れます。

編集画面をAssemblyにします。


プロジェクトで初めてAsseblyを行う場合は、アセンブリを作成ボタンを押します。


Assemblyのための項目がモデルに追加されます。


Assemblyの項目ができたらコンポーネントを挿入ボタンを押せるようになるので、それを押します。


タスクの画面で対象の部品を選択できるので、繋ぎたい部品をクリックします。
今回はhinge_pillowとhinge_hallを選びます。

最初の部品を選ぶと、それを固定点にしてよいかの選択を求められます。
問題なければOKを選びます。


今回連結するhinge_pillowとhinge_hallを1ずつ選状態にしてOKを押します。
選択数を2以上にしてしまった場合は、右クリックで数を減らせます。


元のモデル(hinge_pillowとhinge_hall)を非表示にして、Assembly内の要素(hinge_pillow001とhinge_hall001)を表示状態にします。


いよいよ繋ぎます。
「回転ジョイントボタンを作成」を押します。


繋ぎたい軸を選びます。
今回は高さを合わせている柱の上の円と穴の上の円を選びました。



選ぶと軸が重なるように部品が表示されます。


必要に応じて最大各度と最小角度を設定できます。
今回は0~90にしました。


良ければOKを押して回転ジョイントの設定画面を閉じます。


固定軸では無い部品をマウスのドラッグで動かせます。


部品のPlacementの角度の書き換えでも回転ジョイントの角度を変えれます。
しかし、書き換えの場合は回転ジョイントで設定した最大と最小の角度を無視できてしまうので注意です。


回転ジョイントの設定画面はAssembly -> Joints -> Revoluteをダブルクリックすると再表示できます。


おわり

Assemblyの回転ジョイント機能を利用して、マウス操作で角度を変えれる丁番を組めました。

参考

FreeCAD 回転ジョイントの作成 - XSim

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