背景
uM350RとはNECマグナスコミュニケーションズが販売しているLTEルータです。使い方情報が少なくてSIMを入れて接続した装置をインターネットに繋げるのに手間取ったので、備忘録として手順を記事に残します。
参考にした説明書
記事の末尾にも記載しますが、手順の把握に役立った説明書を先に紹介します。uM350Rの前の型であるuM340Rの設定方法を解説しているPDFです。
SIM利用マニュアル Arsprout(PDF)
上記の説明書でログイン情報や設定変更の方法を把握しました。
なお、macアドレス制限の解除は自力で試行錯誤して見つけました。
製造元によるuM350Rの設定説明書が見当たらないのが謎です。
本体に同梱されていた説明書(1.0版 2025年4月)には本体へのログイン方法は記述されてなかったです。
使ったもの
- uM350R + 電源
製造元のページはこちらです。
IoTルータ uM350R
amazonの下記ページで購入したのですが、記事を書いている時点では空のページになっています。
記事を書いている時点では空ページ: NECマグナスコミュニケーションズ LTEルーター uM350R-p - nano SIM
soracom plan-D(docomo回線)とrakuten un limitのSIMが使えるのを確認しました。 - LANケーブル
- LANケーブルを通してインターネットに繋げれるPC
- 任意: WiFiを使う場合は WLANアンテナ
WiFiアンテナが内蔵されていないので、WiFiを使いたい場合はアンテナの別途購入が必要です。
NECマグナスコミュニケーションズ WLANアンテナ WLAN-ANT - 任意: LTEアンテナを外付けしたい場合
下記のアンテナを買って繋いで設定スイッチを切り替えれば(トグルスイッチの1番をONに切替え)、LTE通信用のアンテナを外付けできます。
NECマグナスコミュニケーションズ 3G/LTEアンテナ 3G-ANT
このルーターを設置する箱の外にアンテナを置いて通信強度を強くしたい場合に有効です。
ANT1(メイン)とANT2(サブ)の2つの端子があるので、1本でも利用可能だと思いますが、通信強度を高くしたい場合は2本買うのが良いと思います。
SIMを挿入
裏の蓋を開けてSIMを入れます。管理画面を開いてパスワード設定
電源を入れ、PCにLANケーブルを接続し、ブラウザで http://192.168.1.1 を表示すると、ルーターの管理画面が表示されます。下記の初期のUser NameとPasswordを入れてログインします。
User Name: umadmin
Password: um_pass_123
ログイン後はパスワードの変更を求められるので、変更します。
ユーザ名は変更できません。
パスワードを変更したらブラウザの更新ボタンを押すかF5キーを押すかでページを更新し、再度ログインします。
パスワード変更後はログイン状況がおかしくなるようで、情報の閲覧はできますが、情報を変更しようとすると下記の「もう一度ログインしてください。」エラーが発生して変更できません。
繰り返しになりますが、上記のエラーが発生した場合はブラウザの更新ボタンを押すかF5キーを押すかでページを更新しましょう。
通信制限解除
uM350Rは初期設定だとSIMの設定を施してルーターがインターネットに繋がってもLANケーブルで繋いだ装置がインターネットに繋がりません。下記操作を行い、制限を解除します。
macアドレスによる制限無効化
標準状態ではmacアドレスによるアクセス制限が有効になっていてインターネットに繋がらないので無効化します。詳細設定 -> セキュリティ/認証 ページの「セキュリティ有効」のチェックを外して登録を押します。
ポリシー設定をACCEPTに変更
標準状態ではポリシー設定が拒否状態になっていて全てのIPへのアクセスが無効化されているので通信を許可します。詳細設定 -> フィルタリング ページの「ポリシー設定」をACCEPTにして登録を押します。
LTE設定でSIMの情報を登録
ルーターがSIMでLTE通信できるようにSIMの情報を登録します。基本設定 -> LTEセットアップ ページを開きます。
ルーターの管理画面にログイン後はこの画面が表示されていると思います。
情報入力前にAPNリストの編集項目を選びます。
これを選んでないと登録ボタンを押せません。(文字入力欄も無効化しておいて欲しい。)
APNリストの編集の列を選び、APN情報を入力とAPN有効を選択し、登録ボタンを押すとAPN情報を登録できます。
soracomのplan-D向けのAPNを登録しました。
登録後はルーターの再起動が必要です。
本体の電源を抜き差しするか、メンテナンス -> システム ページの再起動を押します。
ルーターが再起動したらAPN設定が反映され、設定が合っていればLTE網にルーターが繋がります。
接続状況は ステータス -> 装置情報 ページの下の方のインターネット状態で確認できます。
こうなれば、LANケーブルでルーターに繋げた装置がインターネットに繋がります。
おわり
製造元からルーターへのログイン設定方法を示した説明書が提供されていなくて戸惑いましたが、有志による旧製品向けの説明書と試行錯誤でインターネットに繋がる設定を把握できました。参考
uM350Rの前の型であるuM340Rの設定方法を解説しているPDFです。SIM利用マニュアル Arsprout(PDF)
uM350Rの製造元のページです。
uM350R
uMシリーズに関する製造元の質疑応答ページです。
FAQ(uMシリーズ)
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