背景
QGISとはオープンソースの地図情報表示プログラムです。地図上の複数の物体を移動させるのに手間取ったので、備忘録として手順を残します。
使ったもの
QGIS 3.22.4Open Street Mapで地図を表示するとわかりやすいので、インターネットに繋がったPCで操作するのが良いです。
前準備: 移動先の座標を取得
OpenStreetMapで地図を表示しておきます。(XYZ Tiles -> OpenStreetMapをレイヤにドラッグします。)
今回は深谷駅の周辺に地物を移動させたいので、深谷駅で右クリックして座標をコピーします。
コピーするのは地図の表示に利用している様式の座標です。
今回はEPSG3857で地図を表示しているので、それの座標をコピーします。
表示形式はQGISの画面の右下に表示されています。
対象を選択し、移動状態で画面の座標を移動
今回はこのポリゴン3個で構成される地物を深谷駅に移動させます。地物選択ボタンを押して選択モードにします。
左クリック長押しでマウスを移動させると領域選択できるので、それで複数選択します。
shiftを押しながら対象の物体をそれぞれクリックするのでも複数選択できます。
選択状態になると色が変わります。
編集モード切替ボタンを押して編集モードにします。
編集モードにしたら 編集 -> ジオメトリを編集 -> 地物を移動 を選んで移動モードにします。
地図上で左クリックすると物体が移動状態になります。
物体をクリックしなくても、地図上でクリックすれば移動状態になります。
物体移動状態のままQGISの枠の座標の入力欄をクリックし、事前に取得した移動先の座標を入力(貼り付け)します。
座標を貼り付けてエンターを押すと、期待通り移動させたい先の深谷駅に地図が移動しました。
配置したい場所で左クリックすると、地物が移動します。
この時、右クリックすると地物が移動前の場所に戻って面倒なので、左クリックで移動させるまでは右クリックしないのが良いです。
期待する場所に動かせたら編集モードの切替ボタンを押して編集を終えます。
編集モード終了時に保存するか聞かれるので、同意するとファイルに保存されます。
終わり
QGISで地物を複数選択して、地図を座標指定で移動して物体を移動させれました。初期状態の「地図を移動」(手のマーク)で物体の選択ができずに戸惑いましたが、QGISは地物を選択するにはそのモードに切り替える必要があると分かりました。
また、地物選択状態で移動先に画面スクロールするのが手間でしたが、座標入力で移動できると分かって良かったです。















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