背景
zipならunzipを使えば良いと分かりますが、tar.xzなどは展開(解凍)に必要なコマンドの調査に手間かかります。そういう場合はファイルエクスプローラーを開いて右クリックで「ここで展開」を選んでいましたが、同じことがコマンドでもできるはずなので調べました。
調査の結果ubuntuの標準のファイルエクスプローラーnautilusはfile-rollerを展開に利用しているとわかりました。
コマンド例と参考情報をまとめます。
使ったもの
ubuntu22.04をインストールしたPC展開コマンド: file-rollerに-hでファイルを渡す
下記のコマンドで圧縮されたファイルを展開できます。file-roller -h 圧縮されたファイル
コマンドで実行しますが、GUIで使われる前提で作られているようで、上書きするか確認や残り時間表示の画面が出てきます。
file-rollerを覚えずに済むようaliasを設定
下記のように.bashrcにaliasを設定すると、decompress [展開したいファイル]で展開できるので便利です。設定後はログインしなおすか「source ~/.bashrc」を実行するとdecompressを呼び出し可能になります。
/home/[ユーザー名]/.bashrc
alias decompress='file-roller -h'
file-rollerを覚えておかなくても展開コマンドを呼べます。
decompress 展開したい.zip
終わり
file-rollerの呼び出しによって、ファイルの展開をgui操作ではなくコマンド動作で拡張子を気にせず出来ました。参考
ファイルエクスプローラーnautilusがfile-rollerを使っている情報は下記の課題のコメントで知りましたExtracting an archive by right-clicking and selecting "Extract here" results in many extracted files to be 0 bytes in size
nautilusのコードを検索すると、file-rollerが使われていると分かります
search file-roller on nautilus
nautilusより軽い動作をしてくれるnemoというファイルエクスプローラー(nautilusの古いバージョンのフォーク)もfile-rollerを利用していました
Missing nemo right-click "extract/compress files"
archlinuxの説明書きでもfile rollerのエクステンションが紹介されており、利用されていると分かります
Nemo - archlinux
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