2019年12月1日日曜日

KiCadでテンプレートを作って使う方法


背景

KiCadとは基板を設計できるCADプログラムです。
KiCadにはテンプレートという機能があり、これを利用することでArduinoやRaspberry PiのHat基板を作れます。

このテンプレートは既存のプロジェクトにファイルを1つ追加すれば作れます。
KiCadのバージョンが変わったことによりドキュメントのリンクも変わって迷ったので、備忘録を兼ねて方法を共有します。

作り方

テンプレートの作り方はKiCadのドキュメントのCreating templatesに書かれてある通り、テンプレートとして使いたいプロジェクトにmetaディレクトリを作って下記のようなinfo.htmlを配置すれば、そのプロジェクトがテンプレートとして機能します。

meta/info.html
<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.0 Transitional//EN">
<HTML>
<HEAD>
<META HTTP-EQUIV="CONTENT-TYPE" CONTENT="text/html; charset=utf-8">
<TITLE>Cavity Denture For M5Stack</TITLE>
</HEAD>
<BODY LANG="en-US" DIR="LTR">
  <P>
    This project template is the basis of <A HREF="https://github.com/asukiaaa/M5StackCavityDenture">CavidyDentureForM5Stack</A>.
    An expansion board for <A HREF="https://github.com/asukiaaa/CavityForM5Stack" TARGET="blank">M5StackCavity</A>.
  </P>
  <P>License: MIT</P>
</BODY>
</HTML>

meta/icon.pngに64x64ピクセルの画像を配置すると、テンプレート選択時に表示されます。

参考として自分が作ったテンプレート用のプロジェクトと、metaディレクトリを共有します。
CavityDentureForM5Stack
CavityDentureForM5Stack/meta/info.html
CavityDentureForM5Stack/meta/icon.png

使い方

KiCadのパス設定からKICAD_USER_TEMPLATE_DIRを変更できるので、自分が作ったテンプレートプロジェクトを配置するパスを設定します。

KiCadのメニューの設定 -> パスを設定 を選ぶと設定画面を表示できます。


KICAD_USER_TEMPLATE_DIRを自分がテンプレート用のプロジェクトを配置したいフォルダのパスに変更します。
(KICAD_USER_TEMPLATE_DIRが指定できない場合は新しいバージョンのKiCadをインストールしてください。5.1.5なら設定できることを確認しています。)


今回は/home/asuki/kicad_projects/templatesにしました。


テンプレート用のmetaファイルを作っていないプロジェクトがあるディレクトリでも動きはしますが、metaが無いプロジェクトは「Couldn't open the meta」と表示されてしまうので、テンプレート用のプロジェクトはそれ用のディレクトリを作って配置するのが良いと思います。


設定したパスに、テンプレート用のmetaデータを配置したプロジェクトを配置します。


KiCadでテンプレートからプロジェクトを作成ボタンを押します。


プロジェクト テンプレートの選択画面でユーザーテンプレートを選択肢ます。


作成したテンプレートが表示されれば成功です。


テンプレートの画像か文字を押すと、info.htmlに記述した内容が表示されます。


まとめ

KiCadでテンプレートを作り、それを利用してプロジェクトを作れるようになりました。
同じような形で基板を作ることがあれば、テンプレートを作ってそれからプロジェクトを始めると便利そうです。

参考

Creating templates - KiCad Docs

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