背景
nautilusとはUbuntu18.04で標準で使われているファイルマネージャー(ファイルエクスプローラー)です。ファイルマネージャーとは、下の画像のようなファイルを閲覧できる画面を表示するプログラムです。
nemoとは、nautilusに不満を持った人によって開発が始まったファイルマネージャーです。
いつから切り替わったかは把握できていませんが、ここ数年でファイルマネージャーの検索方法が変わったことにより、過去のUbuntuに比べてファイル一覧画面の起動速度と検索速度が遅くなったように個人的に感じました。
以前は一瞬で開いていたファイル一覧とキーボード入力による候補の表示が、Ubuntu18.10だと数秒から数十秒待たされるようになりました。
この不満を解消すべく、Ubuntuのファイルマネージャーを変えてみました。
ファイルマネージャーをnemoに変える
nemoはUbuntuのパッケージとして提供されているので、下記のコマンドでインストールできます。sudo apt install nemo -y
下記のコマンドで、nemoを標準のファイルマネージャーに設定できます。
xdg-mime default nemo.desktop inode/directory application/x-gnome-saved-search gsettings set org.gnome.desktop.background show-desktop-icons false gsettings set org.nemo.desktop show-desktop-icons true
Ubuntu標準のファイルマネージャー(nautilus)に戻す場合は、下記のコマンドを実行します。
xdg-mime default nautilus.desktop inode/directory application/x-gnome-saved-search gsettings set org.nemo.desktop show-desktop-icons false gsettings set org.gnome.desktop.background show-desktop-icons true
ターミナルでnemoと入力するか、ランチャーでfileかnemoと入力すると実行できます。
個人的にリスト表示が好きなので、設定から表示形式を変更しました。
適当に文字を入力すると、先頭一致で該当するファイルかフォルダを示してくれます。
検索結果の表示がnautilusより早くて快適です。
余談: nautilusの検索結果表示を早くする
Ubuntuが標準で利用しているnautilusのファイル検索が遅いのは、ディレクトリ(フォルダ)の中身まで検索しているのが処理が遅くなる原因の1つなので、それを止めます。下記のコマンドを実行するとディレクトリ内の検索を止められます。
gsettings set org.gnome.nautilus.preferences recursive-search 'never'
元に戻す場合は下記のコマンドを実行します。
gsettings set org.gnome.nautilus.preferences recursive-search 'always'
今見ているディレクトリの階層だけを検索するため、検索結果の結果の表示が早くなりました。
しかし、依然として初回起動やディレクトリ内のファイル表示速度は遅いままなので、自分の環境はnemoに切り替えました。
まとめ
海底2万マイル繋がりで命名されたnemoに移行することにより、自分の理想とするファイル表示と検索速度を得られました。何かの参考になれば嬉しいです。
参考
How do I disable search-as-you-type text in Ubuntu 17.10 and later? [duplicate]How to Install and Make Nemo the Default File Manager in Ubuntu
How to set nemo as default instead of nautilus? [duplicate]
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