2017年4月29日土曜日

Raspberry PiでSPI接続の3.5インチ(480x320)のタッチLCDを使う方法


Raspberry PiのGPIOに繋ぐと動作する3.5インチのLCDをaliexpressで購入しました。
ドライバのダウンロード先リンクのメモも兼ねて方法を共有します。

2018.05.25 追記
今回紹介するSPIタイプよりもHDMI接続するLCDの方が個人的に使いやすいと思うので、新規に購入される方はHDMIタイプをお勧めします。

使ったもの

RaspberryPpi 3 + SDカード + Raspbian(2017.04リリース版)



電源を入れれば動く状態のラズパイです。

3.5インチLCD


aliexpressにて$10位で購入しました。
パネルの裏には下記の情報が記されていました。

KeDei 3.5 inch SPI TFTLCD
480*320 16bit/18bit
version 6.3 2016/11/1

LCDのドライバ

メーカーのページから、LCDのバージョンにあったドライバをダウンロードします。
届いたLCDのバージョンは6.3だったので、LCD_show_v6_1_3をダウンロードしました。


80MBという大きめのファイルなので、自分の環境ではダウンロードに4時間位かかりました。

注意点
このドライバはOSのカーネルを上書きします。
そのため、ドライバ適応前と後ではOSの振る舞いが異なります。(sshがとても遅い等)
このドライバを試す際は、専用のSDカードを使うか、挙動がおかしくなっても困らないSDカードを使うのが良いと思います。

5V3A電源



Raspberry Pi3の駆動に耐えられる電源です。

外部モニタ + キーボード


ドライバの設定をしないとLCDに画像を出力してくれないので、LCDとは別のモニタが必要です。

ドライバの設定方法

LCDのドライバをRaspberry Piにダウンロードできたらファイルを展開してコマンドを実行します。
cd  ~/Downloads/
tar -xzvf LCD_show_v6_1_3.tar.gz
cd LCD_show_v6_1_3
sudo ./LCD35_v

数分置いておくと、LCD出力で起動しました。


書き換えられたOSのカーネルは元に戻りませんが、下記のコマンドでHDMI出力モードにできます。
cd ~/Downloads/LCD_show_v6_1_3
sudo ./LDE_hdmi

使ってみた感想

2台試してみて、分かったことを残します。

パネルによっては表示がとても青い


写真では分かりにくいのですが、購入した2台のうち、1台の表示がとても青かったです。

パネル右下の感度が悪い


生産ロットに依存するのかもしれませんが、パネル右下を触っても、1台は全く反応がなく、1台はかなり強く抑えないと反応しませんでした。

ドライバ設定後はssh接続がほとんど使えなくなる


カーネルが上書きされるためか、ドライバ設定後はsshでのログインができないか、ログインできてもコマンドが入力できない状況に陥りました。
ドライバが更新されれば状況が良くなるかもしれませんが、引き続きssh接続などで使い続けたいSDカードにはドライバを適用しないのが良さそうです。

2018.05.25 追記
冒頭にも書きましたが、今回紹介するSPIタイプよりもHDMI接続するLCDの方が個人的に使いやすいと思うので、新規に購入される方はHDMIタイプをお勧めします。

共有する情報は以上です。

参考

KeDei 3.5 inch 480x320 TFT lcd from ali

更新履歴

2018.05.25
HDMI接続で使うタイプのLCDの方がお勧めという記述を追加しました。

0 件のコメント :