前回の記事で温水器を分解した後、友人から「コルク版をタンクの土台に挟めば、タンクが絶縁されて保温性能が上がるのではないか?」とアイディアを頂きました。
保温性能が良くなったかは分かりませんでしたが、改良手順と改良成果を共有します。
改良内容
材料
- 厚さ3mのコルク版
- 4mmプラスチックネジ
コルク版を選択した理由は、加工のしやすさと熱伝導率の低さを両立できる素材だったからです。
熱伝導率一覧1
コルク版は4cm x 4cmに切って、中央に5mmのドリルで穴を開けました。
作業内容
温水器を分解して、底面が見えるように置きます。↓タンクは底面から3箇所ネジ止めされていました。
↓タンクの土台と底面が見えます。
↓土台と底面の間にコルク版を挟み込み、固定に使うネジをプラスチックネジに変えます。
↓他の2箇所も同様にコルク版を挟み、プラスチックネジで固定します。
今回の改良は以上です。
結果
タンクの水温は、タンクから1リットル位水を出し、その一部を容器に貯めて計測しています。そのため、外気温と水道水の温度に左右される計測結果です。
外気温は計りましたが、水道水の温度は記録していません。
あまり厳密に考えず、ザックリとした結果としてご覧ください。
改良前の水温の変化
■計測1回目00:30 水温36℃ 外気温20℃
↓
09:30 水温32℃ 外気温19℃
9時間で4℃低下 1時間あたり0.44℃
■計測2回目
21:00 水温43℃ 外気温23℃
↓
07:30 水温38℃ 外気温21℃
10時間半で5℃低下 1時間あたり0.5℃
改良後の水温の変化
■計測1回目23:30 水温36.5℃ 外気温18.5℃
↓
08:30 水温32.0℃ 外気温18.0℃
8時間で4.5℃低下 1時間あたり0.56℃
■計測2回目
00:00 水温38℃ 外気温22℃
↓
09:00 水温34.5℃ 外気温20℃
9時間で3.5℃低下 1時間あたり0.39℃
考察
実験した水温・外気温・計測時間が一定ではなく、計測温度も0.5℃刻みなので、今回の実験結果では保温性能が向上したかは分かりません。しかし、まだまだ改善の余地があるということは分かったので、気が向いたら他の部分を改良してみたいと思います。
以上です。
面白がって頂けたり、何かの参考になれば嬉しいです。
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