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2020年7月12日日曜日

ATmega328PBの信号線をミニブレッドボードの横に引き出す基板を作ってみた


背景

ATmega328PBとは、ArduinoUNOなどに利用されるATMega328Pの後継マイコンです。
Pに比べてPBは水晶振動子駆動回路が無くなったこと以外は安くて高性能になっています。

ATmega328PBは表面実装用のICしか売られていないため、ブレッドボードで試すには専用の基板を作る必要があります。
既存のブレイクアウトボードとしてPololuのA-Star 328PB Microがありはするのですが、ピンヘッダを付けてブレッドボードボードに刺したのでは引き出せない線があり、発振子用のピンは出てないのでそのピンをGPIOとして使いにくいという不満を自分は持ちました。

全てのピンが出ていて、それをブレッドボードですぐに試せる装置があったら良いと思ったので、ミニブレッドボードを載せれるATmega328PBのブレイクアウトボードを作ってみました。

スイッチサイエンスで販売しているので、良かったらご利用ください。

ATmega328PB-bread-board

見た目

ブレッドボードの横に信号線を引き出したピンソケットを配置しています。


裏側はこうなっています。
信号線を引き出す以外には下記のことを行っています。
  • AREFに1ufのコンデンサを接続
  • VCCに1ufのコンデンサを接続
  • AVCCとVCCをジャンパで接続


ピンソケットの横にはピンの役割を記載しています。


設計情報

基板の大きさは60mmx60mmです。
四隅にM3向けの直径3.2mmの穴が、外辺から3mm内側を中心とする位置に空いています。


KiCadで設計したこの基板の情報はgithubで公開しています。

https://github.com/asukiaaa/ATmega328PB-bread-board

利用例

ArduinoAsISPを書き込んだProMicroをブレッドボードに載せて書き込み装置かつ電源として利用したり、発振子用の端子を利用したGPIOの動作を試したりできます。


D20(XTAL1)に接続したボタンが押されるとD21(XTAL2)に接続したLEDが光るプログラムをつくり、Arduino as ISPとして動くProMicro経由で書き込み、ボタンを押すと期待通りにLEDが光ることを確認できました。


まとめ

ATmega328PBのピンをミニブレッドボードの横に引き出した基板を作りました。
データシートのピン配置を見なくても使いたいピンを探せて便利です。

変更履歴

2019.07.29 販売開始に伴い、商品ページへのリンクを背景に追加しました。

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