2018年10月20日土曜日

ちょっとした部品をwebからダウンロードして3Dプリンタで出力してみた


背景

25mmベルトのバックルをホームセンターで買いました。



部品を眺めていたら、こういうのは3Dプリンタで出力できそうな気がして、 調べてみたら良さそうなデータを公開してくれているところを見つけました。
ダウンロードしたデータを使って欲しいものを出力できたので、備忘録を兼ねて方法を共有します。

使ったもの

3Dプリンタ


Zotrax M200 PlusでZ-ABSを利用して出力しました。



インターネットを使える環境

欲しい部品のデータをダウンロードします。

部品のデータをダウンロード

Thingiverseというサイトで「25mm belt」や「25mm band」で検索したところ、
良さそうなバックル(ベルトをカチリと接続する部品)




トライグライト(ベルトを束ねる部品)


を見つけました。

上記2種類の部品は、引用元を表示していれば再配布しても良いし仕事に使っても良い等級のクリエイティブ・コモンズライセンス(CC By 3.0)のようなので、使い勝手が良さそうです。

ページ右上の「DOWNLOAD ALL FILES」をクリックすると、データをダウンロードできます。


ダウンロードして解凍したフォルダの中にstlファイルがあるので、それを3Dプリンタで出力します。

部品を出力

 バックルのオスは寝かせて、


バックルのメスは立てて出力しました。


トライグライトは本体並にサポートでフィラメントを使っていそうです。


出力してサポート材を取り除いたものがこちらです。


部品を比較

買ったものと出力したものを並べてみた所、同じような大きさでした。


出力した部品も期待通りに機能します。


買ったものの穴の方が大きいようで、黒に白は差し込めましたが、白に黒は差せませんでした。
今回購入した黒に合う穴が欲しい場合は、モデルを変更するか作り直す必要がありそうです。


ジュラコン樹脂で作られた黒い部品は、白い部品に比べると固くて丈夫そうでした。
さすが製品という印象です。


Z-ABSで出力した白い部品は、自分が力を入れて握ったら、中央の棒に左右の棒を付けられる柔らかさでした。


使う

25mmベルトと組み合わせてみます。
いい感じです。


トライグライトで普段遣いのリュックの余っている紐を固定してみました。
とても良いです。


費用について

今回利用したZotrax M200 Plusは30万円弱、Z-ABSは800g4000円位です。
オスは8g、メスは7gのフィラメントを利用しているため、フィラメント代だけ考えると、15 * 4000 / 800 = 75円です。
バックルはホームセンターで200円位で売られていたので、強度を必要としない用途なら半額以上安く(125円くらい)バックルを手に入れられるようです。

つまり、今回のバックルを 300000 / 125 = 2400個出力したい場面に遭遇すると、元を取れるようです。
なお、電気代は計算に含めていないため、元を取るための厳密な個数はこれより多くなるとおもいます。
また、そのように大量に使いたい場合は製造している会社に頼めば安く売ってくれると思うので、この計算はギャグです。

まとめ

3Dプリンタでバックルとトライグライトを出力して利用できました。
本体の元を取るのは難しいかも知れませんが、欲しいと思った時に物を出力できるのは助かる場面がありそうです。

何かの参考になれば嬉しいです。

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